出羽三山〜羽黒山
- 2019.10.05 Saturday
- 16:40
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山伏と 共に上りて プチ修行
出羽三山 最後に訪れた羽黒山は標高414mで、山岳信仰の中心地です
開山は推古元年(592年)で、三山の中で最初に開山されました
頂上にあるのが出羽三山神社で、極めて珍しい合祭殿のパワースポット
〜月山神社、羽黒山神社、湯殿山神社の三神が合祭された三神合祭参集殿〜があります
というのも、月山神社も湯殿山神社も冬場は雪深く10月末には閉山してしまうため
出羽三山のお参りは標高が低いここ羽黒山の出羽三山神社にお参りすれば
三山にお参りするのと同じご利益があるとされているそうだからです
出羽三山神社までは車でも上れますが、パワースポットの御利益は当然徒歩が上だろうと考えて
プチ修行だと思って山伏さんと一緒に2446段(日本1の段数)の石段を上る事にしました
出羽(いでは)三山神社の出発点にあるのが随神門(写真左上)で、ここからが出羽三山の神域です
随神門を潜り「継子坂」の石段を下ります
継子坂の下に並んでいるお社を過ぎ、右折して渡るのが朱色の神橋
神橋が架かる祓川には滝修行の場所があります
更に進んで左手に見えて来るのが、爺スギ
羽黒山では最大にして最古の杉で、樹齢は千年を越え、国の天然記念物です
以前はおばあさんの杉が隣に立ち、夫婦杉だったそうですが、残念ながら倒れてしまったそうで…
(ツアーの人たちと、もしかして残っているのは婆スギだったりして…と笑いあい)
爺スギの奥に見えるのが、国宝の五重塔です(写真右上)
天皇陛下御在位30年、三神合祭殿再建200年を記念して
150年ぶりに五重塔の扉が開かれ特別拝観が行われた昨年に引き続き
今年も令和に改元されたのを祝して特別拝観が行われていました
滅多にないチャンスに恵まれたのは、本当にラッキーでした(*^^)v
国宝の五重塔は東北では最古の木造建築で、平将門により承平年間(931年−938年)に建立され
その後文中元年(1372年)に再建されたと伝えられています
屋根の4隅が持ち上がっているのが特徴だそうで、雪深いのでこの形になっているとか…
スギ林の中に凛とした姿で立つ五重搭は本当に美しく、穏やかな気持ちになりました
更に進むといよいよ本格的な石段が始まります
最初の難所が一の坂、三の坂まであるそうで(滝汗)
両側に並ぶ杉並木は(写真右下)合計で約600本の杉が慶長から寛永(1596年−1643年)にかけて植樹されたものだそうです
石段は全部手作りで、段差が低くて一定ではなく、本当に歩きにくく…
その石段の33か所におちょこや徳利の絵が彫られていますが、踏まれて大分薄くなっていました
既にヘトヘトの私の前に、一番厳しい二の坂が立ちはだかり…
後戻りは出来ないし、山伏さんからは大分遅れてしまって説明聞くどころではなく
ヒーヒー言いながら上って行った先に力餅!の看板が!
力餅の看板を見た途端に現金にも元気が出て駆け上がって二の坂茶屋さんに飛び込み
「持ち帰りは出来ないか?」訊いたところ、「季節外れの暑さなので衛生上無理」との返事に意気消沈(._.)
食べたかった〜おいしそうなお餅〜
ここ、二の坂を上り切った所が全体の中間地点だそうです
トボトボとなだらかな上り坂を上がって行った所に更に三の坂が出現しました
一番厳しい二の坂を上がり切れたのだから…と自分を叱咤激励しながらの上り
胸突き八丁で精神的には一番きつい坂だったかも知れません
ようやく山頂へ到着!お待たせしました!
山伏さんに付いて上ったメンバーと合流して、頂上のお社などの説明を聞けました
本殿(写真右下)にて正式な昇殿参拝・祈祷を受けました
膝が笑っているのもご利益のうちだそうですが
御朱印帳なしの私は一番前の列に陣取って正座して(エライ!)ご祈祷を受けました
落ちこぼれながらも上り切った満足感と神聖なお祈りと…心洗われる気持ちでした
1泊2日の旅もこれで終了です
2日とも晴天に恵まれ、予定通りにお参りが出来、本当に良い旅になりました
感謝!
2日間の歩数合計 21860歩 でした